ミステリ
上下巻で分かれた『時計館の殺人』の下巻です。「第45回日本推理作家協会賞」を受賞した本作ですが、確かにこれは面白い。 犯行に使われたトリックで一番かなめのものが、種明かしをした後でさらに重要な要素になっていました。著者の良さは、単なるトリック…
本作品は、綾辻行人氏による『館シリーズ』の5作目です。700ページ超にも渡る長編のため、新装改訂版となるに際して 上下巻と分冊されました。 舞台となるのは題名通り時計館です。108個もの時計が動き続ける中で事件の起こる<旧館>と、その数年後に建てら…
著者による『館』シリーズの4作目です。 今までのシリーズでは、孤島や山奥などの外界から隔絶された世界が舞台でしたが、今回は京都府内のとある館が舞台です。"緑影荘"と名付けられたこの館には、数多くの人形がいます。それらは主人公である飛龍想一の父…
著者による『館』シリーズも本書で三作目。 今回こそは探偵・島田潔よりもはやく犯人を見つけるぞ、という意気込みでページをめくった私ですが、本書帯にある <それでも読者は騙される!?> という文句そのままに、騙されてしまいました。 タイトルの通り、…
本書は、『十角館の殺人』に続く「館」シリーズの第二作目です。 舞台は嵐に襲われた館。三連水車の廻る動力で電力を得る孤立した環境。登場するのは、仮面をつけた水車館の当主、<塔の部屋>で孤独に暮らす美少女、執事と家政婦、水車館に飾られている絵画…
今回は『館シリーズ』でベストセラーを続けている綾辻行人氏の『十角館の殺人』です。小題にもある通り、孤島で起こる殺人事件を巡っての読者vs作者のミステリ勝負です。 なぜ本書を読もうと思ったかというと、PS1で発売された『ナイトメア・プロジェクト YA…