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【まんが感想】「かぐや様は告らせたい 2巻」妹とガンガンしてる

 

こんにちは。

今回は、「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」の第2巻についてです。

  

 

 

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藤原書記は表紙に載りたい

第2巻の表紙絵は、われらが藤原書記。

1巻の表紙がかぐや様だったので、藤原書記がカラーで登場するのは初めてになります。

自分だけかも知れませんが、藤原書記がいつも着けているリボンは、魔女の宅急便のキキのように真っ赤なものだと思っていました。

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しかし、ご覧の通りリボンは黒。

漫画的表現とはいえ、藤原書記もお嬢様だものね。さすがに真っ赤なリボンはお父様に止められるか。

ところで、右手の薬指と中指を折りたたんだこのポーズは、アメリカ手話で「I love you」を表しています。主人公たちが言いたくても言えない、言わせたくても言わせられない表現を表紙で出せるあたり、やはり本作を動かすのは藤原書記ということでしょうか。

たしかに2巻をみても、17話、19話、20話以外の7話の、物語の進行役あるいはオチは藤原書記でした。

あらすじ

「恋愛は告白した方が負けなのである!」
エリートの集う秀知院学園生徒会で出会った会長・白銀御行と副会長・四宮かぐや…。この両想いであるはずの天才2人が、互いに相手に惚れさせ、相手から告白させようと日常の全てで権謀術数の限りを尽くす、新感覚のラブコメ!!
第2巻では連絡先交換! 間接キス! 初体験! 初メール! コスプレ! …で恋愛頭脳戦! 
(連載漫画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』|週刊ヤングジャンプ公式サイトより引用)

各話ごとの感想

 

 11話. 新生かぐ告

今回から『ミラクルジャンプ』から『ヤングジャンプ』へと掲載紙が移籍。

それに伴い、ヤングジャンプ読者に向けて1話と同様の導入がありました。

 

そして今回、かぐや様が交換したいのはラインのID。

こっちから連絡先を聞きづらいの、すっごく分かる。

さすがに、白銀会長のように「死に至る大変危険な行為」とまでは思わないけれど、メールアドレスを聞くのは緊張するもの。

さらっと聞ければいいのだけれど、、、。

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(連載漫画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』|週刊ヤングジャンプ公式サイトより引用)

 

12話. 脳に花湧いてる藤原書記

移籍2話目ということもあってか、白銀会長とかぐや様の関係性描写や本作のテーマ説明に尺がとられているように感じました。

2度も現れる「恋愛頭脳戦」の文字と、好きになったほうが敗けという説明。

 

ラブレターでデートに誘われたかぐや様が、本当にデートに行ってしまおうかと白銀会長にブラフをかけるお話です。

生徒会の立場や教師チクりを利用して、かぐや様を止めようとするのですが、、、。

もし、政略結婚的にかぐや様がどこぞのお坊ちゃまとデート(お見合い?)することになったとしたら、白銀会長はどんな風に止めるのでしょうか。

13話. だいすき時々呪う

 話を動かしてオチをつけるのは、今回も藤原書記。

藤原書記は、「コピ・ルアク」という銘柄を知っていても、それが何からできているかは知らないご様子。

譲ってきた藤原書記のお父様も、もしかするとコピ・ルアクの正体を知らなかったのかもしれません。

14話. 今はいません

 今回は、校長が「教育上よくない本」の処分を生徒会に依頼することから始まります。

校長、絶対分かってやってるよね、、、。

そして、ティーン雑誌にありがちな ”初体験いつだったアンケート” 。

彼女はいない、「今はね。」という最強ワード。

今度から使ってみよ。

15話. じょうじ

 弱みを隠そうとする白銀会長と、告白させようとするかぐや様の戦い。

女子力を履き違えたかぐや様お可愛い。

白銀会長にお触りされて抵抗するときのかぐや様が、八重歯になっててお可愛い。

16話. 柏木神は別れたくない

壁ダァン君と円満に別れたいとかぐや様に相談する柏木さん。

男性と別れるどころか付き合ったこともないかぐや様は、的確には答えられなくて。

そこに登場するのが藤原書記。

どこか抜けているようで、まっとうに柏木さんを導けるか不安に思っていたものの、すべてを見通したかのような藤原書記のほほ笑み。

最後は白銀会長がかっこいいところを見せて、本日の勝敗は「かぐやの負け」

17話. マリアージュ

 容姿端麗なかぐや様と猫耳の組み合わせが可愛いのは理解できますが、白銀会長はかぐや様の容姿に惹かれたのか、性格に惹かれたのか、どちらになるのでしょうか。

個人的には、心根を好きになったからこそ、容姿も好きになった、という展開の方が好みです。ストライクゾーンを動かしていくスタイル。

二人がお互いにオチた瞬間は、のちのち語られるでしょうし、今からそれが楽しみです。

18話. ドーンだYO!!

 身近にありがちなゲームで話が展開されていく。ババ抜きやあっち向いてホイが登場する嘘喰いみたいです。

即座に単語カードが出てくると、ここが進学校だということが思い出される、、、。

白銀会長って、行動の動機づけが上手というか、セコいというか。生徒会の買い出しをかぐや様と二人で行くための言い訳を、自分の中で作り上げるロジックが面白かったです。

19話. 早坂、本格参戦

やっと物語に組み込まれてきた早坂愛

男性である白銀会長の裸、入浴シーンは描いても、女性陣の入浴シーンは描写しないという絶対の意思を感じました。

携帯電話が普及した昨今、家電(いえでん)に掛けて家族が電話に出るなんていうシチュエーションは、まんがでも見なくなりました。

しかし、それを表現するのが本作品。

というか、学園もの、ラブコメもので家族が出てくるなんて珍しいのでは?

 

20話. Comme c' est mignon(お可愛いこと).

 今回は、白銀会長の魅力がふんだんに盛り込まれていました。

校長にも臆せず意見を言えて、

付け焼き刃でもフランス語を修得し、

足りないリスニング力はその場の機転で補う。

そんな白銀会長だからこそ、かぐや様も告らせたくなったのかも。

また今回は、かぐや様や藤原書記と、白銀会長との生まれの差が如実に表れていたように感じました。

かぐや様は相手を罵倒できるほどの語彙とスピーキング力、

藤原書記も元外交官である母親から叩き込まれたという背景。

彼女らは、これらが普通の人生を送ってきていて、白銀会長とは住む世界が違います。

終わりに

 生徒会の3人だけで話がまわる第2巻。

うまいセリフ回しもさることながら、キャラクターが厚いというか、バックボーンがしっかりしているというか。

次巻からは石上会計も参戦します。

とっても面白かった!

【まんが感想】「かぐや様は告らせたい 1巻」このころはまだ「天才たち」だったのかも - 本えいが遅報