本えいが遅報

本と映画の感想ブログ

読書感想

第008感 J.P.マッケボイら 著 『マンガ量子論入門―だれでもわかる現代物理』・・・絵が多くていい感じ

本書は自然科学分野を取り扱うブルーバックスの出版です。現代物理の要である量子論を扱っています。著者はJ.P.マッケボイとオスカー・マケッティの両氏で、治部眞里氏が翻訳をされています。 量子論というと、 アインシュタインの光電効果 ハイゼンベルクの…

第007感 伊藤計劃 著 『ハーモニー』・・・ハーモニーの意味とは?

<etml.lang=ja> <body> これは <list:item> <i:御冷ミァハの> <i:零下堂キアンの> <i:霧慧トァンの> 物語で、 <i:世界中に核が落ちて> <i:世界中でガンや白血病が蔓延して> <i:世界中が健康に敏感になった> 世界です。 </list> <explanation> 世界のほとんどすべての「…</explanation>

第006感 綾辻行人 著 『十角館の殺人』・・・孤島ミステリ!

今回は『館シリーズ』でベストセラーを続けている綾辻行人氏の『十角館の殺人』です。小題にもある通り、孤島で起こる殺人事件を巡っての読者vs作者のミステリ勝負です。 なぜ本書を読もうと思ったかというと、PS1で発売された『ナイトメア・プロジェクト YA…

第005感 円城塔 著 『Self-Reference ENGINE』・・・確かに存在して、確かに何もなかった。

本書は著者、円城塔氏の処女作です。第7回小松左京賞の最終候補作品で、文庫化に当たって2短編が追加されていて、計22短編で構成されています。とっても難解でした。 まずは著者の紹介から。 東北大学理学部物理第二学科を卒業、東京大学大学院総合文化研究…

第004感 伊藤計劃 著 『虐殺器官』・・・ドミノピザの不変性

私のフェイバリットである『虐殺器官』がいよいよ、というより、もう登場。この文をまとめるにあたってまた読んでしまいました。月初めに読んだはずなのに・・・・・・ "泥に深く穿たれたトラックの轍(わだち)に、小さな女の子が顔を突っ込んでいるのが見…

第003感 賀東招二 著 『コップクラフト2』・・・ようこそ、『夢の街』へ。

続いての感想も『コップクラフト』シリーズ。 今回は「50分ドラマ」2本立ての内容です! ちょうど2時間くらいで読み終わるようにすると、本当に海外ドラマを観ているような感じになりました。コマーシャルを挟んでほしいくらい。これから読む方は、この…

第002感 賀東招二 著 『コップクラフト1』・・・ハードボイルド!

早速2冊目の感想です。 本書は『フルメタル・パニック!』シリーズで有名な賀東招二氏の作品です。 ライトノベルというと、いわゆる美少女が何人も登場し、自称平凡な男子校生のまわりでキャッキャウフフな展開が起こるものだと思っていませんか? このシリ…

第001感 伊藤計劃 著 『メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット』・・・「物語」とはなにか

初めてのブログ且つ読書感想なので至らないことがあるかもしれませんが、長い目で温かく見守っていただけるとありがたいです。 ということで、本書の説明から始めます。 本書はPS3ゲーム『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』のノベライズ…